2024年7月に読んだオススメ漫画感想（ネタバレ含む）

こちらのブログ記事は、私が2024年7月に読んだ漫画の感想をまとめたものです。

現時点では7月が終わっていませんので、読み終えた作品を順次追加していくスタイルです。

ややネタバレを含んでいる場合がありますので、ご了承のうえご覧ください。

私が読んだオススメ漫画感想（2024年7月）

島さん 1巻

人は良さそうだけど、ちょっと頼りない白髪頭のおじいちゃん。それが島さん。

島さんはコンビニ店員のベテランですが、コンピューター（昭和の表現）関係が苦手です。

いつも低姿勢で物腰が柔らかく、年下の後輩に教えて貰う時も常に謙虚な態度で聞いています。

そんな島さんには秘密があって、それは背中一面に和柄の模様が入っていること・・・

そんなことを忘れるぐらい、島さんが良い人過ぎるんですね。

みんなに優しく、時には誰かの代わりに罪を被ってしまう島さん。

人の優しさに触れたい時に読みたい作品です。

あさめしまえ １巻

主人公の元（ゲン）が13歳の頃からお世話になっていた、食堂アサメシマエ。

自身も料理人となり、お店からすっかり足が遠のいていた所に店主の訃報を知ります。

店主の一人娘である6歳上の早夜子は、子どもを持つシングルマザーとして地元に戻っていました。

元は早夜子を説得し、店舗を借りて店を再開するところから物語は始まります。

基本的に１話完結でお店を舞台に、毎回変わる登場人物の悩みを食とからめながら解決していくスタイルです。

1巻では5話（５膳目）の、妻に出て行かれた麻生課長の話が一番おもしろかったですね。

彼にはキルト作家をしている料理上手の妻がいました。

麻生は出汁の違いも、食材の旬も、栄養バランスへの気遣いも、料理の丁寧さも分析できる細かい男です。

そんな出来る男という感じの麻生が、儚げな雰囲気の奥様に翻弄される様子が良かったですね。

麻生の妻は出会った当時は無邪気で元気な女の子だったのに、いつの頃からか物静かで陰のある雰囲気の女性になってしまったのも想像の余地があって面白いです。

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スーパーの裏でヤニ吸うふたり 1巻

ブラック企業に勤める中年サラリーマンの佐々木。

そんな彼の心を癒してくれるのは、スーパーで朗らかに接客してくれる店員の山田さん。

そしてもうひとつ。喫煙することが彼の細やかな楽しみでした。

いつものように疲れて立ち寄ったスーパーの前で、喫煙できる場所を探していた佐々木。

そんな彼に声をかけたのは、同じく店員の田山さんでした。

可愛くてピュアな印象の山田さんとは対照的に、田山さんは耳にピアスが鋲のように刺さりまくり、ルージュはバッチリ、そして咥え煙草の似合うロックな女性です。

山田さんに癒されている佐々木ですが、田山ちゃんとも友だちのように打ち解けます。

佐々木の良さはこういう所で、おっさん的な下心を感じさせず、若くて可愛い女の子だけを贔屓にすることもない。

相手がこう思ったかな？と心配する繊細さもあり、そして可愛げもある。

年下に対しても偉そうにすることなく、逆に教えてもらった時は素直に受け取り感謝します。

そりゃあ中年と言えど好感度が爆上がりですよね！

カワイイ私の作り方 １巻

仕事を失い、さらに彼氏に振られたというドン底系主人公が、お洒落で可愛くて女子力が高くて仕事まで出来るという完璧な女性と出会う物語。

読むのが躊躇われるほど、真逆のキャラ設定ですよね。

何もかも恵まれている上司“春乃”に対し、主人公の“秋（みのり）”は反発しながらも嫌々言うことを聞いていました。

ところが可愛いを作るのに裏では地道な苦労があることを知り、それを実行している春乃のことを尊敬し始めます。

1巻は綺麗になろう、自分を変えようという秋の変化が感じられる1冊でした。

カワイイ私の作り方 ２巻

変わるために努力を始めた主人公の秋、職場でも少しずつ評価され始めてきます。

1巻は可愛い女子の春乃が一見、敵のようでした。

ところが2巻では二人が心を開き始め、少しずつ親友のような雰囲気に・・・

人当たりの良い春乃も実は対人関係に壁を作っているタイプでしたが、秋に対して本音を見せるようになっていく様子が楽しいです。

2巻の最後では秋がピンチになります。続きが気になる！

わたしの武器を仕込んだら 1巻

アパレルの販売員をしている、牟田山叶英（むたやまかなえ）28歳。

幼いころから可愛いが好きだったけれど、兄二人のおさがりばかりを着ていた子供時代。

13歳の時に母親にレースやフリルがついた下着を買いたいと言うと、「はしたない！」と叱られた経験あり。

それ以来、可愛いものを手にすることが無いまま、気が付けば30歳目前となってしまいました。

職場は制服で髪型にも細かくルールが決まっています。

それを当たり前だと受け入れて来た叶英は、新入社員の後輩が腕にタトゥーを入れていることに気が付きました。

仕事は好きだが、お洒落もしたい。誰に見せるわけでもなく、自分のためだけのお洒落。

後輩の「なんていうか一種の武装です」という言葉に、叶英は羨ましさを感じました。

その日の夜、叶英は泥酔した勢いでレースやフリル満載のかわいい下着をポチリます。

そこから彼女の毎日が変わりだす…という物語です。

かわいい下着や、タトゥー、ハイヒールと選ぶものは人それぞれ。

好きなものを身に着けることで、自分の心を強く保つ女性たちの姿に心を打たれる作品でした。

株式会社神かくし ２巻

クソな方々がこの世のモノではない方々に捧げられる物語です。

悪党達のザマア展開ではあるんですが、この世のモノではない方々が必ずしも正義の存在ではない所が読んでいてヒリヒリしますね。

緊張の走る展開の中、新入りの新太が会社の利益を意識するほどに成長しているとか（10話）。

ただの善良な一般人が闇落ちしてウケる～とか（12話）。

ミノさんの本名が蓑浦で、神経が図太いところは昔からだったとか（14話）。

一般会社員だった頃のお嬢は、男の趣味が悪いとか（9話）。

1巻に比べると、それぞれの人間味が感じられた２巻でした。

じゃあ、あんたが作ってみろよ １巻

私からすれば若い部類に入る、主人公の勝男とその彼女だった鮎美。

若い二人でしたが、なぜかバブル世代の様な古い価値観を持っていました。

イケメンで聡明な勝男、控えめで男性を立てる地味目美女の鮎美。

自分の理想通りの女性である鮎美、安定した幸せを得られるであろう理想の結婚相手である勝男。

お互いに理想を描いたような組み合わせだったのに、鮎美が一人の女性と出会うことから歯車がずれ始めます。

自分の本心に気づいて変わり始めた鮎美。

自分を曲げることが無かった勝男は、不器用ながらも少しずつ変わり始めます。

最初は嫌な男だと思っていた勝男を応援したくなる漫画です！

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