いくたはなさんの
『夫を捨てたい』を読んだ
感想ブログ記事です。
妊娠を機に交際4年目の男性と
結婚をした主人公の「はな」。
ところが共働きにも関わらず
夫は何もしてくれません。
仕事、家事、そして育児・・・
妻の負担ばかりが増え続けます。
妻は疑問に感じながらも
目の前のことで精一杯な日々が続いてしまい
ついに限界を超えてしまいました。
そんな二人の選んだ先は・・・?
最終回までを含めた
感想についてまとめました。
『夫を捨てたい。』作品概要
タイトル:夫を捨てたい。
著者:いくた はな
出版社 : 祥伝社
発売日 : 2020/9/8
登場人物
●妻(はな)
作者であり主人公。
産休中の兼業主婦だが
両立できる自信はなかった。
●夫
妻とは高校2年生の時の同級生で
職場では一番若い営業マン。
家事はわりと得意だが飲み会が多く
朝帰りすることもある。
●長男
二人の子供。
あらすじ
社会人3年目の主人公はなは
妊娠したことを
交際相手に伝えました。
どんなときでも
あなたを笑わせるという
彼の言葉で結婚を決意します。
好きで結婚したはずなのに
いつしか、はなは
「夫を捨てたい」と思うようになりました。
夫婦にいったい何が起こったのか?
妻の感情の変化が描かれている作品です。
他にもあります『夫婦・男女のドロ沼』マンガ作品情報
▼共感できる主人公がきっといる!無料で読める読切連載▼
『極限夫婦』ネタバレ含む感想レビュー!夫婦のドロ沼&スカッと系漫画好きにオススメです
『夫を捨てたい』簡単なあらすじとネタバレ含む感想
【注意】ここより以下はネタバレ含みます!
1章のあらすじ・感想
初めての子供が生まれたものの
夫の生活は全く変わりませんでした。
会社の飲み会は週2回(朝帰りアリ)
週末は大学のOB会や友達の結婚式etc・・・
断りにくい事は理解しているものの
早く帰ってきて欲しいと
妻は夫に対して思っていました。
ですが、妻は文句を言うことが出来ません。
なぜなら『私は育休中で働いていない』
という負い目があったからです。
妻の中でストレスは
どんどん溜まっていくばかり・・・
そんなある日、夫から
嬉しい提案がありました。
明日の休みは自分が子どもを見るから
ゆっくり遊んでおいでと言ってくれたのです。
目を輝かせて喜んだ妻は
ランチはどこに行こう?
久しぶりに服も買いたいなと
ワクワクが止まりません。
慣れない子守をする夫のために
事前準備もしっかり行ったうえで
夫の帰りを待ちました。
その期待が裏切られるとは知らずに・・・
読んでいて心が痛くなりました
こんな時、優しい妻だったら
夫を許して接するんだろうなと
はなさんは想像します。
でも自分はそう出来ない。
そんなことしたくない。
作品には描かれていませんが
そう出来ない自分に対して
『私は嫌な妻だ』という
後ろめたさを感じていたかもしれません。
無神経な夫のひと言に絶句
わりとお喋りな旦那さんは
会社であったことをペラペラと話すタイプです。
一方、妻は夫以外の大人と話す機会はありません。
子どもの様子を聞いてほしい
私の話も聞いて欲しいと思いながら
夫の話に耳を傾けます。
散々、自分の会社の話をしたあとに
やっと夫は子どものことについて尋ねてくれました。
ところがワンオペ育児中の妻は
大人と会話をしていないため
うまく言葉がスラスラと出て来ません。
そんな妻に対して
夫が笑いながら放ったひと言が衝撃的でした・・・
夫に対して怒れない妻の負い目が気になる
夫が放ったこの一言は
怒って当然な言葉だと私は思います。
でも、妻のはなさんは怒りませんでした。
腹が立ったのに怒ることが出来なかったそうです。
なぜなら自分は家事が完璧に出来ていないから。
自分は育休中とはいえ
仕事をしていない。
働いていない自分には
怒る権利も資格も無いと
はなさん自身が思っていたそうです。
2章のあらすじ・感想
この夫婦は進学校の同級生のため
大学も良い所に進んだのでしょう。
育休前まで妻の方が
稼ぎが良かったそうなので
それなりの会社で勤めていたのではないでしょうか。
学生時代も、社会人時代も
きっと評価されてきただろう妻のはなさん。
それだけに育児で社会と接点が無くなり
稼ぎも生み出していないことで
自信を無くしてしまったのかもしれません。
3章のあらすじ・感想
仕事に復帰した妻は
車で子どもを保育園に送る流れで
夫も送ることになりました。
それにより、夫は30分時間の余裕が出来ました。
ところが夫は時間の余裕が出来たぶん
30分多く寝るようになったそうです。
でも幼児がいる家庭で
朝の支度ってバタバタですよね。
寝起きでグズった日には
30分なんて一瞬でぶっ飛びます。
なんでも妻(ママ)に丸投げの夫
保育園からの呼び出しや
子どもの熱でお休みの時も
全て当然のように対応は妻(ママ)。
もともと、妻は両立出来る自信が無く
仕事を辞めたいと夫に相談していました。
ですが、夫はこう妻に言ったのです。
自分の給与だけだと不安だから
産後も働き続けて欲しいと。
それなのに育児は妻に丸投げ。
自分の働き方は何ひとつ変えずに
妻だけに押し付けていたのです。
4章のあらすじ・感想
復職して半年経ったことろから
妻は夫に対して怒れるようになりました。
そんな頃になんと2人目の妊娠が判明します。
妻が妊婦となっても夫の態度や行動は
変わらなかったそうです。
妻はつわりで苦しい中
仕事も家事も負担が変わりません。
今回は長男の育児が
増えているわけですからむしろ大変です。
それなのに夫は変わらない・・・
むしろ、掃除が行き届いてない
味付けが濃いんじゃないかと
細かい所を指摘してきます。
口は出すけれど
手は出さないという
ストレスが溜まる日々・・・
そんな状態のなか
妻は子どものことで
小さな忘れ物をしてしまいます。
鬼の首を取ったかのように
ダメな母親だと妻を責める夫。
その時、妻の中で夫に対する何かが
壊れてしまったのです―――
ここはマンガで見て欲しいですね
5章のあらすじ・感想
この状況から逃げてしまいたいけれど
子どもがいるから逃げ出すわけにはいきません。
身も心もボロボロになった妻は
一人になって過去のことを振り返ります。
夫は友人の結婚式に出席するけれど
妻が友人の結婚式に出席しようとすると
「息子がかわいそう」だから断りなよと言いました。
分かってないんですかね?
夫は飲み会に行って無断朝帰りをするのに
妻には友人との約束をキャンセルさせたこともありました。
育児と家事と仕事に追われて
うやむやにしてきたエピソードは沢山ありました。
仕事や家事から離れたことで
どんどん記憶が蘇ってきたのです。
このまま家を出るのかと思いきや
妻は自分の母親の言葉によって
夫と向き合う決意をします。
6章のあらすじ・感想
妻は長男が生まれる前のことも
思い出していました。
結婚式の準備も
二人で頑張ろうと言ったのに
夫は疲れているからと
何もしてくれませんでした。
それでも妻が小さなミスをすれば
夫はリサーチ不足だと責めました。
また、妻に丸投げした入場曲についても
打ち合わせの現場でダメ出しをして
結局自分の好きなように変えました。
担当の人も気を使いますよね
ある日、妻の家事の仕方について
夫がダメ出しをした際に
ついに妻がキレたのです。
妻が本気で怒っていることを
夫はようやく理解しました。
その後、妻の代わりに家事を行った際
自分が妻にしてきた仕打ちについても
やっと身を持って分かったようでした。
ただし、この話は長男が生まれる前のこと。
再び夫は元に戻ってしまったのです。
7章のあらすじ・感想
家で待っていた夫に
これまでの不満を伝えた妻。
お調子者の夫ですが
さすがに危機感を感じたのか
そこから変わってきたそうです。
一方、妻も不満をすぐに吐き出すことで
夫に対する気持ちも穏やかになりました。
8章のあらすじ・感想
そしていよいよ、次男の出産を迎えた二人。
この時の体験で夫は
さらに変わっていきました。
気づかないタイプなんですね
夫が変わったことで
妻も夫に余裕をもって
接するようになりました。
相手も尊重してあげたくなる
win-winって良いですね
最後に:夫を捨てたいの結末にホッとしました
この作品の冒頭にこんな言葉がありました。
結婚したら苦労は半分に
幸せは2倍になるって思っていたでも実際は会社員の仕事に加えて・・・
家事と育児がすべて私にのしかかった
全然幸せじゃないし
苦労ばっかり倍になってる・・・
この作品を読み進めていくと
夫に対してのイライラが止まりませんでした。
最後は本当に夫を捨ててしまうのだろうか?
そんなラストでも
おかしくないと思えるぐらい
腹の立つエピソードが山盛りでした。
もともと旦那さんは
お調子者の騒がしい性格で
遅刻したり課題を忘れても
気にしないタイプだったそうです。
相手のミスを大騒ぎで指摘するわりに
自分に甘い性格は、元からだったんでしょうね。
危機感が薄いタイプのため
妻がストレスを限界まで溜めていることに
ギリギリになるまで気づかなかったわけです。
男性は察するのが苦手な人が多いですが
今回のように共感力の低いタイプには
同じ体験をしてもらうのが
一番効果的なんだなと実感させられた作品でした。
共感で燃焼しまくって
最後には落ち着かせてくれる
マンガだと思います
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他にもあります『夫婦・男女のドロ沼』マンガ作品情報
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