波留さん主演ドラマ『魔法のリノベ』原作マンガのネタバレ含む感想レビュー！漫画とドラマの違いについて

波留さん主演ドラマの原作本『魔法のリノベ』を読んだ感想ブログです。

今回のドラマは2016年に発行された、星崎真紀さんのマンガを元に映像化されています。

1巻を読んだ感想とドラマとの違いについてまとめました。

『魔法のリノベ』作品概要

タイトル：魔法のリノベ
著者：星崎真紀
出版社 : 双葉社
発売日 : 2016/4/16

登場人物

●福山玄之介（ふくやまげんのすけ）
福山家の長男。まるふく工務店のリフォーム部営業。ただしリフォーム営業を始めて半年で、まだ1件も提案営業で契約を取っていない。進之介（しんのすけ）という8歳の息子がいるシングルファーザー。

●真行寺小梅（しんぎょうじこうめ）
インテリアコーディネーターの資格保持者。大手工務店グローバルライフホーム社で７年ほど営業を担当していた。山登りが趣味。

●福山蔵之介（ふくやまくらのすけ）
玄之介の父親であり、工務店の社長。小梅とは山登りサークルで顔なじみだった。

●福山竜之介（たつのすけ）
三男、ふくやま工務店の設計担当。メガネ男子。

●久保寺彰（くぼでらあきら）
大手工務店グローバルライフホーム社の営業担当であり、小梅の元恋人だった男。

あらすじ

リノベーションを扱う家族経営の『まるふく工務店』に、大手工務店でのキャリアを持つ真行寺小梅が中途入社して来ました。

弱気でお人好しな営業担当の玄之介と、気が強く仕事に厳しい小梅がコンビを組み、お客様からの難題を解決していく物語です。

この作品がお勧めできる人・できない人は？

▼お勧めできる人▼

ドラマが楽しめた方なら、原作ドラマも抵抗なく楽しめると思います。絵柄は少し古いところもありますが、極端に昭和テイストというわけではありません。

▼お勧めできない人▼

こちらの作品が掲載されていたのは、2015年～2016年発行の『JOURすてきな主婦たち』という雑誌です。

読者層に合わせてあるため、価値観の古さなど気になる方は楽しめない作品だと思います。

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【ネタバレ含む感想】魔法のリノベ1巻とドラマの違うところ

【注意】ここより以下はネタバレ含みます！

原作キャラと役者さんとの違いは？

最も大きいのは、まるふく工務店の社長を演じられている遠藤憲一さんではないでしょうか。

原作でもネジネジの首元ストールはつけていますが、衣装自体はシンプルです。イメージするなら、全盛期の石田純一さんファッションでしょうか。

バブル時代に建築家としてやってきた「普通のおじさんとのセンスの違い」みたいな雰囲気が感じられます。

ところがドラマでは、ファッションの方向性が分かりません。なんか昭和の刑事ドラマとか、仮面ライダーみたいな感じというか・・・？

プロの演出家やスタイリストさんが選んだのだから、何か理由はあると思うんですけどね。

小梅を演じる波留さんは、ほぼほぼ原作のイメージ通りだと思います。個人的には作品と同じショートヘアにして欲しかったです。

玄之介は原作の方が昭和的な、お人好しという印象です。ドラマでは玄之介の心の声（主に小梅に対するツッコミ）が表現されていて、原作よりは現代的な男性という印象がありました。この位が最近の男性としてはリアリティありますよね。

三男の竜之介さんは、原作マンガより若い印象ですが、雰囲気などはピッタリです。

ちょっと意外だったのは金子大地さん演じる、小梅の元恋人役である久保寺彰です。原作の方は理知的な印象でしたが、私的にはむしろアクの強そうなドラマの方が良い感じだなと思いました。

原作マンガ（1巻）に出てこない人物は？

小梅の親友・春川ミコト（SUMIRE）
三男竜之介が行きつけのバーの店主（YOU）
小梅の元上司・有川拓（原田泰造）
有川の部下・三津井健人（山下航平）

この方達は原作の1巻には登場しませんでした。隙の無さそうな小梅や竜之介が本音を言える相手として、親友やバーのママをキャスティングしたのかもしれません。

気になるのは小梅の元上司である、有川と部下の三津井です。特に原田泰造さん演じる有川の眼圧が怖い！何かすごく嫌な勝負を仕掛けてきそうな雰囲気が漂っています。

今回調べるまで知りませんでしたが、小梅の親友・春川ミコトを演じるSUMIREさんって、浅野忠信さんとCHARAさんの娘さんだったんですね。

小梅と山でおにぎりを食べながら会話するシーンがとても良かったです。その時に小梅がかぶっていた帽子はこちら▼

原作マンガ（1巻）とドラマのストーリーの違いは？

ドラマでは冒頭に玄之介と大手工務店グローバルライフホーム社の社員として小梅と久保寺が、営業先で顔を合わせるところから始まりました。

キッチンの片付けが苦手な妻のために、片付けなくても見えないようリフォームすることを夫が希望していたためです。

実はこのエピソードは原作では後の方に登場するんですね。しかも、ドラマで小梅が提案したキッチンの導線は、原作では玄之介がアイデアを出したんですよ。

私としては頼りないキャラである玄之介の、貴重な良いところを取り上げて欲しくなかったな～と思いました。

ドラマで中山美穂さんと寺脇康文さんが演じた西崎夫婦は、原作ではごく普通の還暦前後のご夫婦でした。寺脇さんが演じた夫ほどチャラチャラして無かったです（笑）

ちなみにドラマで妻は文芸誌の編集長という設定でしたが、原作では仕事内容については書かれていません。

冷めた態度の妻に、空回りしている夫。こういうバブル経験世代のご夫婦ってリアルにいそうだな～と楽しかったです。

最後に：魔法のリノベ１巻の結末は恋愛漫画でした

1巻ではドラマの第二話となるエピソードも含まれ、ラストでは恋愛要素が急展開してきます。

クールで素っ気なくて、仕事が大好きな小梅の恋愛はどういう方向へ向かうのでしょうか？

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