ハラハラ系マンガ感想

『汚部屋育ちの東大生』は面白い?結末までのネタバレ含む感想ブログです

汚部屋そだちの東大生(ネタバレ・感想)

今回は実話を元にした
ハミ山クリニカさんの
『汚部屋育ちの東大生』の感想です。

ハミ山さんを育ててきた
毒親(母)との体験を元にした
半自伝的作品となります。

母親のどこか艶がある
美しさに目を奪われつつも
時々見せる闇の深さに
身震いさせられる作品です。

最終回までを含めた
感想についてまとました。

『汚部屋育ちの東大生』作品概要

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タイトル:汚部屋育ちの東大生
作者:ハミ山クリニカ
出版社 : ぶんか社
発売日 :2021/3/10

登場人物

●田島ユウ(主人公)
一人娘でママと二人暮らし。
東大の理系に進学したが数学が苦手。

●ママ
ユウの母親。美人でスタイルが良い。
本好きで何か読んでいる場面も多い。
それなりに良い大学を卒業している。

●パパ
東大卒でママとは同僚だったらしい。
ユウが小学生までは
週4日ほど家に訪れていたが
中学生になってから
徐々に足が遠のき始めた。

●山上さん
東大の同級生で数学が得意なリケジョ。
上京して一人暮らし。
不愛想だが面倒見は良い。
塾講師や家庭教師のバイトをしている。

【注意】ここより以下はネタバレ含みます!

汚部屋育ちの東大生:あらすじと感想

第1話 あらすじと感想

  • 東大に合格する主人公ユウ
  • 母親と住む家はゴミ屋敷

辛い受験勉強を乗り越えて
東大に合格した主人公のユウ。

新しいことを始めてみたいと
大学生活に期待を膨らませます。

軽音サークルに興味があると
迎えに来た母親に話すユウ。

ところが母親は軽音なんて
体に悪いからと
別のサークルを勧めました。
img_お手上げな女性_26
軽音が体に悪い??と
大半の方が、ここで違和感を感じるでしょう。

読み進めていくと
娘の世界が広がることに対して
母親が過敏だったからだと分かります。

自立なんてして欲しくない
娘にとって自分が必要なままの
子供でいて欲しかったのです。

だから理由なんて
こじつけで構わないんですよね。

そして帰宅した二人を待っているのは
おびただしい量のゴミが
大量に積まれたマンションの自宅です。
img_ゴミの山_168
ゴミ集積場のような室内で
陽気に東大合格を祝う母親。

母親は顔が整っていて
スタイルが良い美女だけに
背景とのギャップが印象的でした。

そして美しい笑顔をうかべた
母親は娘にこう言うのです。
傘をさす女性

新生活だからって浮かれてない?
自分だけ幸せになろうなんて
ママゆるさないからね

怖い、本当に怖すぎる。

第2話 あらすじと感想

  • 娘の苦手なケーキで祝う母親
  • 娘の作品を作り変える母親
  • 娘に罪悪感を与える母親

東大の合格祝いに母親が買ってきたのは
ホールのチョコレートケーキでした。

実はユウは昔から
チョコケーキが苦手です。

冷蔵庫は使えないので
全て食べ切るしかありません。

苦手なチョコレートケーキを食べながら
ユウは小学生時代を思い出しました。
pak_宿題をしながら居眠りする子供_186
お絵かきもお習字も
文章を書くのも
すべて母親が
手直してしまった時のことを。

周りから褒められるほど
自分の実力ではないため
後ろめたさも感じたでしょう。

自分の力でやってみたい
自分がやったことで
認められてみたい
そんな思いがユウの中で
強くなっていきました。

それは当然ですよね。

母が手直しした作品で
賞をもらった時のこと。
母親はお祝いのチョコケーキを
用意してユウを出迎えます。

思いきって母親に
次は自分だけで作品を
作りたいんだと伝えました。
女性上司
すると母親はその美しい顔を
崩さずに「はぁ?」とひと言。

懸命に伝えようとしている
ユウの言葉を遮って

まぁなんでもいいけど
ケーキ食べないの?

と話をそらしました。
ユウは必死に訴え続けます。

食べない!
大体チョコケーキ
好きじゃないって
何回いっても同じやつ・・・

驚いたことに
ユウはチョコケーキが
あまり好きでないと
以前から伝えていたのです。

それにも関わらず
今回もチョコケーキを用意する母親
しかもホールです。

そのあとの母親の
行動がさらに衝撃でした。

あーあ ひどーい
ユウちゃんのせいで
ゴミになっちゃった

ケーキさん
かわいそう!

そう言って、ゴミ箱に捨てたのです!

自分が食べないことで
食べ物をゴミにしてしまったと
罪悪感を与えることが出来ます。

かと言って苦手な
チョコケーキを
一人でワンホール食べるのも
苦痛でしかありませんよね。

一体、この母親は何が目的なのか?

ホラーとしか思えない
展開がこの先も続きます。

第3話 あらすじと感想

  • 山手線内側のマンションに住む母娘
  • 自宅のトイレは壊れていて使えない
  • こんな暮らし恥ずかしいと言う娘に母が取った行動は

この母娘が住んでいるのは
都内の一等地(本郷)にある
4LDKのマンションです。

賃料18万5千円という物件でしたが
部屋はゴミにあふれ
ユウが中学生の頃から
トイレの水は流れないままでした。

母親は部屋が散らかっているので
恥ずかしいから管理人を
呼ぶなんて非常識だと怒ります。

え?そっち?と驚きますよね。
img_ゴミ袋_163
バケツで水を汲んで
タンクに流せば使えるからと
そのまま7年が経ったそうです。

母親は大きい方をしても
そのままにしていることが多く
ごめーんのひと言で
水を流すよう娘に押し付けます。

いや、そっちの方が
非常識だろうと思いますよね。

母親の言いなりだった娘も
ついに我慢の限界だったようです。

私は恥ずかしい・・・
友達も呼べない家なんて

パパは パパは
キレイ好きだったのに

だからパパは
ウチにきてくれなくなったんだよ!

このことは母親にとって
触れてはいけない事だったようです。

母親が表情を豹変させ
そのあと取った行動は
背筋が寒くなる場面でした。

こういうのは整った顔の方が
かえって凄味がありますね。

どんな場面でも美しい顔立ちは
得だなと思いました。苦笑。

第4話 あらすじと感想

  • ごめんなさいと謝る娘
  • あっさり態度を変える母親
  • 同級生と受験生活を語り合う

母から許しをもらって
大学の同級生の家へ遊びに行きます。

辛かった受験生活の話を
みんなで話す場面がありました。

でも辛いという意味が
他の同級生とは違ったのです。

勉強机はゴミの山に埋もれ
外気温と変わらない部屋で
寒さに耐えながら
勉強をしていたのは
ユウだけだったのでしょう。

みんなみたいに普通に
ただ普通に
普通の生活がしてみたかった

私はこのセリフが
めちゃくちゃ切なく感じました。

第5話 あらすじと感想

  • 大学の勉強についていけない娘
  • 娘の気持ちを受け止めない母親
  • 人生を変える友人との出会い

母親のゴリ押しで
決めた学部だったため
理系が苦手なユウの
成績はふるいませんでした。

授業についていけないと
不安な気持ちを伝える娘に対し
笑顔で「余裕余裕!」と流す母親。

娘のユウは辛い気持ちを
受け止めてくれたり
出来ない自分でも
認めてほしいだけなのです。

でもそれが母親には
少しも伝わりません。

なぜなら母親は
自分の理想の娘という
形だけを求めているからです。
撮影される女性
数学が苦手なユウは
成績の良い同級生の山上さんと
仲良くなり始めます。

勉強も出来て、料理も出来て
たくましく生きている彼女を見て
自分は何ひとつできないよと
話したユウに山上さんは言いました。

やらないから
できないんじゃない?

やろうとも
しないんじゃないの?

そう言われて落ち込むユウに
やってみたらいいじゃんと
山上さんは言いました。

この出会いをきっかけに
ユウは少しずつ変わって行きます。

この作品の中で
私は山上さんが一番好きです!

第6話 あらすじと感想

  • 料理をしてみたい娘
  • 料理なんて必要ないと決めつける母親
  • 自分で決めて行動し始める娘

山上さんの言葉を受け
まず料理をやってみようと
ユウは思いました。

思い出したのは
昔パパが作ってくれた
肉じゃがです。

肉じゃがってどうやって
作るの?と言い出した娘に
ユウちゃんはご飯なんて
作れなくていいじゃないと
からかうように母親は言いました。

母親がどういうつもりで
言ったのかは分かりませんが
娘の変化を感じ取ったのかもしれません。
てんこ盛りご飯とみそ汁
そこでユウは母親の留守中に
ゴキブリがはい回る
水カビだらけの台所で
初めての肉じゃがに挑戦しました。

自分で決めたことを
自分で全て最後までやり遂げること。

子供のころから得たかったことを
やっと体験出来たのでした。

もっといろいろ料理してみたい
もっと上手に作れるようになって
パパに食べてもらいたい・・・

ささやかな願いを持つ
ユウの気持ちに泣けますよ。

第7話 あらすじと感想

  • 母と父の関係を知る
  • 病床の父親と対面する

母親の携帯電話に
パパが入院しているとの
知らせが入りました。

病院で受付をする際に
妻と子と記入したユウに向かって
母親は言いました。

自分は妻ではないのだと。

そしてすっかり衰えて
ベッドに横たわる
父親とユウは対面します。

母親は涙を流しながら
あなたと同じ東大生になったと
入学写真を見せました。

パパは口元に笑みを浮かべて
ユウにがんばったねと伝えます。

それが父親との最後になりました。

第8話 あらすじと感想

  • 収入が途絶えた母娘
  • 学業とバイトを両立する娘
  • バイト代は全て母親が管理している話
  • 山上さんから助言を受ける

大学3年生となったユウ。

父親から振り込まれていた
お金はもうありません。

家賃18.5万の物件に
母娘は住んでいるため
二人とも働きづくめです。

ユウが稼いだお金を
全て家に入れていると知り
山上さんがそれはおかしいと
指摘してくれました。
封筒に入ったお金
本当に山上さんという
真っ当な感覚の友人がいて
良かったなと思う場面です。

そんな友人のお陰で
また少し自立を進めるユウ。

そんなユウに対して
誕生日ケーキを用意して
待っていた母親。

もちろん例の
チョコレートケーキです。

ネチネチ言葉攻めをする母親に
ユウは思わず言い返したところ
顔をたたかれてしまうのでした。

いや、もう、飴とムチ感がすごい。

第9話 あらすじと感想

  • ずっと暮らそうという母親
  • この生活がいつまで続くのか絶望する娘

母親のホラーの様な
セリフが怖すぎました↓

ユウちゃんはパパに似て嘘つきね
なんのために
東大生になったわけ?
ママを幸せにするためだよねぇ?

しっかり勉強して
早くおっきな会社入って
たっぷりお金稼いで
ずっと ずーっと
ママとふたりで暮らそうね!

もはや呪いですよね。

呪いが解けるのは
母親が亡くなった時でしょう。

お金を振り込み続けた
パパがいなくなったことで
私がお金を渡す人になるの?と
ユウは気が付きます。

東大を出て家から通える
大きな会社に勤めろという
母親の思惑にうすら寒くなりますね。

第10話 あらすじと感想

  • 物件の相場を知って驚く
  • 一人暮らしをしたいと思い始める

山上さんのアパートの
家賃が6万円だと知って
ユウは驚きました。

そんな金額で借りられるなら
ひとり暮らしをしたいと
考えるようになります。

母親から離れて
普通の暮らしをするには
今の生活環境を
変えるしかありませんよね。

第11話 あらすじと感想

  • 掃除をしようと母を誘ってみた
  • 全てあなたの物だと言う母親

今の生活を変えるために
一緒に掃除しようと
ユウは母親に提案しました。

ところが、この家の中の物は
全部あなたの物だと母親は言うのです
だから自分で片づけてね!と。

これには読んでいて呆れました。

頭の良いひとなのか回転が速く
屁理屈は通っているだけに
腹が立ちました。

他を知らない子供だったら
洗脳されちゃいますよね・・・

第12話 あらすじと感想

  • 片付けても変わらない状態に絶望する娘

ドロドロの冷蔵庫を掃除して
16袋のゴミを出しても
まだ変わったように見えない。

そうやって一生懸命減らしても
母親が新たに買って来たり
拾って来て物を増やし続けるのです。

このまま永遠に減らないのでは?
ユウは絶望してしまいます。

やってもキリが無く
成果が感じられない作業は
続けてもむなしいですよね・・・

第13~14話 あらすじと感想

  • 海外交流に行ける誘いを貰う
  • 反対する母親と会話がかみ合わず流される
  • 図星をつかれ山上さんとケンカ

真面目な姿勢が評価され
大学からチャンスを貰えるユウ。

それを聞いて山上さんも
応援してくれました。

何とか交渉しようとしたけれど
結局、母親との対話に疲れて
諦めてしまいました。

それが原因で山上さんと
言い争いになり
喧嘩別れになってしまうのです。

もう、ここが本当に悲しい!

山上さんには怒りという
感情をぶつけられるのに
なぜ母親にはそこまで
感情を出すことが出来ないのか。

ここで山上さんとは
しばらく疎遠になってしまいますが
結果的には良かったと思います。

お互い冷静になるために
距離や時間を置くのは
悪いことばかりじゃないですもんね。

第15話 あらすじと感想

  • 父親の墓参りをする

父親の墓参りに来た母娘。

お墓の前で手を合わせ
ずっとユウちゃんと
ふたりきりでがんばってくよと
涙を流しながら言った母親。

でもユウはそう思えませんでした。

自分の意見を持つこと
少しずつ母から自立し始めていると
伝わるエピソードだと思います。

第16話 あらすじと感想

  • 就活が本格化する
  • 家から通える会社にこだわる母親
  • 内定が決まる

就活に関して家から通える会社を
条件にする母親。

就職できなかったら
就職浪人しろとまで言います。

自立を進めるべく行動を始めるユウに
就職内定の連絡が入りました。

そのタイミングで
山上さんと偶然再会します。

これはもう運命としか思えません(笑)

第17話 あらすじと感想

  • 母親から離れる行動を起こす

山上さんという
相談相手が出来たことで
母親から離れる計画が進みます。

嬉しそうなユウの表情に
隠し事をしていないかと
尋ねる母親がホラーでした。

思わず「逃げてー!」と
叫びそうになった私です。

第18話 あらすじと感想

  • 物件探しと各種手続き
  • 母親自身の回想

山上さんと部屋を探し
物件を決めることが出来ました。

警察や市役所など
母親と安全に距離を置くための
手続きを進めていきます。

ユウの忙しそうな様子に
寂しさを感じる母親。

過去の自分を思い出し
なぜこんなところに
いるんだろうと
ふと思いを巡らせました。

母親に対して
全く好きになれない作品ですが
この場面だけは少し切なく感じました。

第19話 あらすじと感想

  • いよいよ母を置いて家を出る

卒業式の翌朝
母親が仕事に出ている間に
娘は置手紙を置いて家を出ました。

読んでいるこちらも
帰ってくるんじゃないかと
ドキドキする場面です!

第20話(最終回) 結末と感想

  • 娘はごく普通の日常を手に入れた

しばらくは悪夢に襲われたものの
当たり前の日常を過ごすユウ。

普通の生活を自分で
手に入れることが出来ました。

清潔な部屋で暮らすこと
自分が食べるものを作ること
自宅のお風呂に入れること
布団で足を伸ばして寝れること・・・

そんな生活を手に入れることが出来て
本当に良かったなと思いました。

最後に:母親はどこで人生が変わってしまったのか

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身内に対する依存度が強くて
他人の評価を過剰に気にする
母親ではありましたが
本来は普通に幸せになれた
女性だったのではと思います。

第18話で母親は自分のことを
こう振り返ります。

子供の頃はよかったな
どこにいても
みんな私を大切にしてくれたもの

見た目だって頭だって
1番よかったし
大学だって悪くないトコ出たし
仕事だって・・・

なんで私
今こんなとこにいるんだろう?

決してイケオジではない
ごくごく普通の男性でしたが
彼女はとても好きだったようです。

墓石にむかって
パパの好きな百合の花を供え
涙を流す母親の姿は
とても美しく見えました。

愛すべきママから
解放された娘ユウさんが
幸せになりますように。

何かに捉われていた母親も
自分で呪いを解いて
幸せを見つけられますように。

甘いかもしれませんが
その両方を願いたくなる
そんなラストでした。

他にもあります『毒親』マンガ作品情報

毒親マンガの感想記事を読むなら

当ブログでは毒親をテーマにした
マンガ感想記事が他にもあります。

興味のある方はこちらの
毒親マンガ記事一覧よりご覧くださいませ。

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