ハラハラ系マンガ感想

『虐待父がようやく死んだ』あらすじとネタバレ含む感想レビュー!壮絶なためフラッシュバック注意です

img-虐待父がようやく死んだ感想

あらいぴろよさんの
『虐待父がようやく死んだ』
感想ブログです。

実の父親から虐待を受けて育ち
その影響に苦しんできた作者の
自伝的コミックエッセイです。

最終回までを含めた
感想についてまとめました。

【注意】
体験者ではない私でも
読んでいて辛い場面が多かったです。

当事者の方はフラッシュバックする
可能性がある作品かもしれません。

『虐待父がようやく死んだ』作品概要

タイトル:虐待父がようやく死んだ
著者:あらいぴろよ
出版社 : 竹書房
発売日 : 2019/8/16

登場人物

●ぴろよ
この作品の作者であり、主人公。

●父
家では酒癖が悪く、すぐ娘や妻に手を出してしまう。

しかし外では評判がよく
近所のゴミ拾いも率先して行い
PTA会長として先生からの信頼も厚い。

●母
7人兄弟の上から2番目で
親にあまり構って貰えなかった。

そのため家族に対する思いが強く
子どもの為ならと、夫の仕打ちに耐え続けてきた。

●長男(じゅんくん)
母や妹が父親から暴力を振るわれると
その場から離れてしまうタイプ。

冷たくてわがままな印象だったが
大学へ進学する頃から変わり出す。

●次男(みのるくん)
幼いころから正義感が強く
母や妹をかばって父親にも反抗してきた。

長男とは違って
妹に対して面倒見が良いお兄ちゃん。

あらすじ

ボールで遊ぶ子供
「女はバカばっかりだ」と
父親から虐待を受けて育った
末っ子のぴろよ。

直接的な暴力、人格否定
目の前で繰り返される母への暴力
ついには性的な危険まで――

子供は家を出るお金もなければ
歯向かうための腕力もありません。

家から独立するその時まで
ひたすら耐えるしかなかった
作者の過去とこれからの物語です。

【注意】ここより以下はネタバレ含みます!

【ネタバレ含む感想】このマンガで衝撃だったところ

子供のために耐える母親の愛が重い?

img-壁を背にする女性
この作品のタイトルにある通り
自分の妻や子供達に対して
暴力をふるったのは父親です。

そんな環境に耐えられなくなり
母親は3人の子ども達を連れて
家を出てしまいます。

ぴろよさんが3歳の時に離婚して
4人は小さなアパートで暮らしますが
2年後に母親は家に戻る決意をします。

やはり経済的な問題が大きかったように
この場面では感じられました。

そんなある日、父親と両親の3人で
嫁(ぴろよの母親)を
集団でボコボコにしている
場面を
幼いぴろよさんは目撃しています。

祖母に何をしているのかと尋ねると
「バカだから躾をしているんだ」と
自分たちの暴行を正当化する始末。
img-あひるちゃん
それでも母親は子ども達のために
自分は戻って来たのだからと
耐え続けていたようでした。

でも、子どもから見ても
父親や祖父、祖母達は異常です。

次男やぴろよさんからすれば
例え狭くても母子だけの生活の方が
何倍も幸せだったのです。

ひどいことをされても
自分達のために耐えている。

お母さんは自分達がいるから
逃げられないんだ。

ぴろよさんは母親に対して
そういう負い目を感じながら
大人になってしまいました。

母親は変わったのか?元からそうだったのか?

女性と海辺の想い出
ぴろよさんにとって
優しくて大好きだったお母さん。

離婚したばかりの頃は
仕事を掛け持ちして忙しい母に
甘えたい気持から
おもらししてしまったことも・・・

それでも母親は怒らずに
大丈夫?さみしかったのかな?と
優しく抱きしめてくれました。
悪口を言うアヒル達
ところが家に出戻ってからの母親は
徐々に変わっていってしまいます。

自分たちのせいで
母親を犠牲にしてしまったという
負い目があるぴろよさんは
家を出てからも母のサポートを続けました。

そんな、ぴろよさんに対して
母親は裏切るような態度を取ります。

この場面、私にとっては衝撃の展開でした・・・

子供想いな母親は嘘の姿だったのか?

それともストックホルム症候群だったのか?

実際のところは分かりませんが
私としては後者であって欲しい
そんな気持ちで読みました。

ストックホルム症候群とは
誘拐や人質取りの被害者が
犯人に信頼、愛情あるいは
同情の感情を抱くに至る現象のこと。

虐待の連鎖:自分の子供に対する怒りの理由

img-あひるちゃん
毒親に関する体験作品では
たいてい毒親の親も毒親です。

やはり、ぴろよさんの父親も
自分の両親から虐待を受けて
育ってきたことが分かります。

強い男になれと言われ続け
泣けば殴られたり
水をかけられたりといった
育てられ方をしたようです。

この親にして、この子あり(父親)ですが
それを言ったら
子供達はどうなるのでしょう?
Pak_新生児のムチムチの右手
ぴろよさんは結婚して息子を授かりますが
赤ちゃんって、とにかく泣きますよね。

普通の環境で育てられた女性でも
いつ泣き止むんだと
ストレスやイライラするものです。

まして泣くことや甘えることを
許されずに育ってきた人だったら?

自分は泣いたら怒られた
こんなに愛されてこなかった
親から大事にされてこなかった。

それなのに―――

という子供への嫉妬心が湧き
その時にぴろよさんは気が付きました。
img_pak_雨の日の水たまり
それは父親の自分に対する気持ちも
同じだったのではないかということ。

最低の父親と同じことを
自分がしようとしているということ。

自分のこの感情が何なのか
ぴろよさんは、それに気が付いて
考えることが出来ました。

このことが負の連鎖となる前に
踏みとどまらせてくれた
きっかけとなったようです。

最後に『虐待父がようやく死んだ』の結末には希望がありました

作品自体は父親の
クソエピソードが中心ですが
母親に関することばかり
このブログに書いてしまいました。

なぜなら母親の裏切りという
どんでん返しがあまりにも
衝撃的だったからです。

でも、それによって
ぴろよさんは家族という呪縛から
解放されることに繋がりました。
ベネツィアの青空に舞うカモメ
私はぴろよさんのファンなので
過去の体験エッセイが
この生い立ちから繋がるのだと
興味深かったです。

ぴろよさんと夫ミサワさんの家庭が
いつまでも続きますように。

この先に模索する姿も
作品として読めたら嬉しいですね。

親になった作者のマンガが無料で読めます

出版年数は今回の作品より前ですが
実は、産後のコミックエッセイを
ぴろよさんは出版されています。

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img-虐待しませんからね
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