菊屋きく子さんの
『好きな人の息子と寝ました。』を読んだ
感想ブログ記事です。
恋愛経験に乏しいまま
気が付けば36歳になった女性が
主人公のマンガです。
最終回までを含めた
感想についてまとめました。
『好きな人の息子と寝ました。』作品概要
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タイトル:好きな人の息子と寝ました。
著者:菊屋きく子
出版社 : 新潮社
発売日 : 2020/10/30
登場人物
●末広 花(36)
子どもの頃に両親が離婚。
母は妹と家を出たため
父に引き取られたものの
一人で過ごしてばかり。
父が再婚して家を出たため
3LDKで独りで暮らし続けている。
●宗義
花の幼なじみであり
彼女にとっては初恋の相手。
大雑把で無計画なところがあるが
他人に対して面倒見が良いタイプ。
大学生の時にできちゃった結婚をし
実家から追い出されてしまったが
離婚して地元に戻って来たところ。
●真生
宗義の息子。
現在18歳で、大学入学を控えている。
母親が世話を放棄してしまい
5歳の時に花に預けられた過去がある。
あらすじ
独身で彼氏もいない36才の花。
自分は誰にも選ばれたことがない
それが花のコンプレックスでした。
ある夜、バーでヤケ酒していた花。
彼女に絡んできた中年男から
助けてくれたのは年下の美青年。
その青年の言葉に泣き崩れる花。
酔ったいきおいもあり
一夜をともにしてしまいます。
ところがその相手が
初恋相手で幼なじみの息子だと分かり・・・
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【注意】ここより以下はネタバレ含みます!
【ネタバレ含む感想】このマンガの見どころ3つ!
思わせぶりな年下男子に
キュンキュンさせられますが
作品の根底にあるのは
主人公の哀しみです。
そこにフォーカスして読むと
さらに面白く読める作品ですよ。
主人公が抱える『私は選ばれない女』という悩み
この本の紹介にもあるように
主人公の花は自分のことを
このように表現していました。
選択肢からことごとく
外れる人生だった(略)
私は誰にも選ばれない―――
彼女がこう思っているのは
恋愛だけに限ったことではありません。
最初に“選ばれない”ことを自覚したのは
幼い時の両親の離婚でした。
母親は妹だけを連れて
家を出ていってしまったのです。
小学生時代は、誰ともペアになれず
先生と組むことが多かった花。
何より彼女を最も落ち込ませたのは
ずっと好きだった幼馴染が
他の女性とデキ婚して
家を出て行ってしまったこと。
自分は「選ばれない女の人生」を
これまでも、これからも過ごすのだと
受け入れるようになりました。
花は美人だし、長身でスタイルも良く
医療事務員として真面目に働いています。
そんな彼女を不幸にしているのは
あまりにも低すぎる
自己肯定感によるものでした。
自分は選ばれない女だと思い込む原因とは
主人公の花はどうして
ここまで自己評価が低くなってしまったのか。
離婚した際に父親が引き取ったものの
仕事が忙しく、花は一人で過ごしてばかり。
見かねた幼なじみの宗義が
花に声をかけて気にかけてくれました。
でも本当は父親に甘えたかった日も
あったのではないでしょうか。
そんな花が16歳の時に
父親から再婚相手を紹介されます。
新しい家族と新しい生活が始まる
そんな不安と期待を
花は同時に感じたことでしょう。
ところが父親はこの女性と
一緒に家を出ていってしまうのです!
住むところもある
生活費も学費も出してくれて
安心して暮らすことは出来るでしょう。
今までもこれからも
花はたった一人で――
母親にも選ばれず
父親にも選ばれず
自分以外のひと達が選ばれて
自分のもとから去ってしまう。
まるで主人公の花は
“自分は選ばれない”という
呪いをかけられいるように感じました。
この作品のキーワードは
「選ぶ」ということが
最終回まで深く関わってきます。
選ばれずにきた彼女を救った言葉とは
私の人生なんてこんなものと
諦めかけている主人公の花。
そんな彼女の心を救ってくれたのは
バーで絡まれていた
自分を助けてくれた青年でした。
選ばれるんじゃなくて
選べばいい
自分は誰にも選ばれたことがないと
自分に自信を持てずにきた主人公の花。
まさか自分が選ぶ側になるなんて
考えたことも無かったでしょう。
さらに、誰かの一番に選ばれたい
そう望み続けてきた花に
あなたが必要だと青年は言います。
乾き切ってひび割れた花の心に
透き通った水が注ぎこまれた瞬間でした。
翌日、冷や水をぶっかけられるとも知らず・・・(笑)
最後に『好きな人の息子と寝ました。』の結末に良かったねと言いたい!
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誰からも選ばれないと思っていた
主人公の花ですが最終回では
これまでと大きく変わります
花はとても優しい女性です。
選ばれない側の気持ちは
花が一番よく知っています。
そんな彼女が選ぶ側になったらどうなるのか?
みんなの頭をわしゃわしゃ
撫でてあげたい、そんなラストでした。
読後がとても良い作品です!
このマンガを理解するための必読作品があります
こちらの作品を語るうえで
とても重要になる本をご紹介します。
作者である菊屋きく子さんの
こちらの作品です。
主人公の母親は幼い娘を置いて家を出て
父親は仕事か部屋にこもってばかり。
祖母が面倒をみてくれますが
決して手をつないではくれませんでした。
主人公のゆきが大人になったら
花のような女性になったかもしれません。
こちらはコミックエッセイで
絵柄もずいぶん違いますが
ぜひ読んでみて欲しい1冊です。
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