ドロ沼系マンガ感想

『夫がいても誰かを好きになっていいですか?アヤの選択』の結末について!ドロ沼過ぎて後味が悪すぎるので注意

img-夫がいてもアヤの選択 感想レビュー

ただっちさんの『夫がいても誰かを好きになっていいですか?アヤの選択』の感想ブログ記事です。

実はマザコン気味だった夫と、何かと干渉してくる義母に疲れた妻。唯一、心をゆるせた相手は義理の弟で・・・

どう考えてもドロ沼展開まちがい無しの作品です。最終回までを含めた感想についてまとめました。

結末について感想・考察がメインとなるため、最終回まで知っている前提で書いています。未読の方はご了承のうえご覧ください<(_ _)>

『夫がいても誰かを好きになっていいですか?アヤの選択』作品概要

タイトル:夫がいても誰かを好きになっていいですか?アヤの選択
著者:ただっち
出版社 : KADOKAWA
発売日 : 2021/12/22

登場人物

●アヤ
専業主婦で29歳。大阪府出身。
夫とは大阪で出会って結婚した。

●ナオキ
アヤの夫で31歳。埼玉県出身。
堅実で真面目な性格で、国立大出身。
友人の紹介でアヤと交際し結婚。
大阪支社から本社に転勤が決まった。

●ツバサ
ナオキの2歳下の弟。アヤとは同い年。
兄とは真逆の性格、自由でアクティブなタイプ。
現在はIT系のフリーランスとして独立している。
少し辛口なところもある。

●マイ
ナオキとツバサの妹。
大学卒業して2年間も無職のまま。
大らかでマイペースな性格。

●義母
アヤ達のマイホーム資金を半分以上出してくれた。
孫の誕生をとにかく楽しみにしている。

●義父
存在感がめちゃくちゃ薄い。

あらすじ

img-手をつなぐ男女24342
アヤは友人の紹介で知り合ったナオキと、ごく普通に交際し、プロポーズを受けて結婚をしました。

新婚生活を楽しんでいたところに、夫から東京本社への転勤が決まったことを伝えられます。さらに「実家がある埼玉に家を建てないか」と提案されました。

迷いはあったものの、いずれ転勤はあると分かっていたこと、義実家から資金を受けること、別居であること、子どもが生まれた後に頼れるかも等のメリットを考え、アヤはその提案を受け入れます。

ところが、いざ夫の地元に住んだところ、義母の干渉が想像以上に強いことにアヤは戸惑ってしまいました。夫に相談したものの、夫は妻ではなく母親の味方ばかり。アヤの気持ちは誰にも理解してもらえません。

地元を離れて逃げ場のないアヤでしたが、唯一、安心して話せる相手が見つかりました。それはナオキの実の弟、ツバサだったのです・・・

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『夫がいても誰かを好きになっていいですか?アヤの選択』ネタバレ含む感想

【注意】ここより以下はネタバレ含みます!

マザコンばれした夫


アヤとナオキが大阪から転勤しなければ、仲の良い夫婦のままでいられたでしょう。義母との関係も、遠距離だった時点ではアヤは「嫌いじゃない」と感じていた位です。

妻アヤの不幸は実家から徒歩5分のところに、両親から多額の資金提供を受けてマイホームを建てたことから始まりました。

本社に移動となることは夫にとっては栄転です。もちろん妻アヤにとっては、住み慣れた大阪を離れる寂しさはあったと思います。

それでもアヤが最初に提案したように、通勤に便利な都内の賃貸物件に住んでいれば、夫婦間の溝はここまで深くならなかったはず。

実家から遠く離れていたことで、夫のマザコンは分かりませんでした。ところが母親との距離が近くなったことで、夫のマザコンがバレてしまったんですね。

孫マウンティングを受けて孫ハラする義母

img-赤ちゃんの横顔
義母は親戚や友人などから孫自慢をされてきました。周りからの「孫マウンティング」にプライドの高そうな義母は、ストレスを感じていたようです。

でも、自分自身がどんなに頑張っても孫は産めません。そこに息子と嫁が目の前に戻って来ただけでなく、マイホームの資金の大半を自分たちが提供することになりました。ここまでしたのだから・・・という気持ちが湧いてしまったわけです。

まあ、会社で言ったら大株主ですからね。夫婦に対して多少のことは、ズケズケと言っても良い権利があると感じたのかもしれません。ここから義母の嫁アヤに対する、過干渉は加熱し始めました。

主人公のアヤに共感が出来ない理由

ここまで書くと、主人公のアヤに同情しそうな流れですが、私はどうも共感出来ませんでした。

裏表がありネチネチしている

img_指さす女性
アヤは義母に対しても、義妹に対しても、心の中で文句が浮かぶわりには口に出しません。何でもかんでも正直に言えばいいわけではありませんが、心の中でグチグチ言うぐらいなら、その場で断ってしまえばいいのにと思います。

問題を複雑にしているのはアヤ自身ではないのかな?と思いました。車の送迎を頼んだのは義妹マイ本人ではないにも関わらず、『送り迎え要員にされた』とアヤの中で事実を書き換えている場面もありました。マイ本人に断ったところで「あ、そうなんだ了解でーす」とサラっと流したと思いますけどね。

幸せを自分以外に依存している

img_考える女性
夫のことが嫌になっても離婚を選べないとアヤは言いました。それは離婚したところで「自分はもう30だし、仕事もない」という理由です。

夫の転勤で引っ越してきたため、今は働いていないのは事実です。でもまだ30歳、しかも東京が通勤可能なところに住んでいて、まだ子供はいません。だから離婚出来ない理由としては、それはちょっと違うんじゃないかと思いました。

確かに妻の味方をしない夫、過干渉な義母との生活は同情出来ます。ただ、心の中で文句ばかり言って行動をしないアヤに、そこまで共感は出来ずに読み進めました。

義弟のツバサが信用できない

img-木の下にる男女
気詰まりなことばかりが続く義実家との関係のなかで、唯一、アヤが心をオープンに出来たのが義弟のツバサでした。

顔は夫とそっくりだけど、性格は真逆な弟です。若い時って自分にないものを持っている異性に惹かれるものですよね。

実直で生真面目なナオキと、弟ツバサは真逆のタイプです。お金の使い方にもメリハリがあり、安定した生活よりも自由で刺激のある生活を好みます。喫煙量も多く、車の運転も荒いところがありました。

アヤに惹かれる理由に裏がありそう

img-ソファに座る男性
服や小物のセンスも良く、女性の扱いも手慣れた様子のツバサ。自宅には交際していた女性の面影も見られており、独身を謳歌しているタイプの男性です。

アヤはもともと、夫ナオキとお笑い番組を見て他愛もない話をしたり、回転寿司に行って「100円でも美味しいよねー」と満足できるタイプの女性です。自由を愛するタイプのツバサが、アヤを好きになる理由に音楽の趣味が一緒ぐらいでは弱いと思うんですよね。

ところが二人には共通する感情がありました。それは「母(義母)と兄(夫)に対する不満や恨み」です。

長年、母親から兄と比べられてきたツバサ。最終的に国立大へ進んだ兄と、私大に進んだ自分と大きく差がついてしまいました。

妹は母親や兄に対して、全く気にしておらず関係は意外と良好です。父親は存在感が全くありません。自分と同じ感情を持っている人間は、家族の中にいなかったのです。
img-あひるちゃん
そこに母と兄の関係に不満を感じているであろう、アヤが目の前に現れました。

自分の気持ちを共感してくれる所から始まり、気が付けばどんどん深みにハマってしまったツバサ。もちろん普通の恋愛感情も動いたと思いますが、兄の妻である以上、何も考えずに恋愛するにはハードルが高すぎます。普通なら理性で止めますよね。

もしかしたら『母と兄に対する復讐』という感情も、心の底ではあったんじゃないかと私は思いました。

その気持ちがツバサの中でいつか昇華されたとき、アヤに対してそこまで魅力を感じられるのでしょうか?音楽の趣味は共通でも、自由で活動的なツバサからすれば、面白みに欠けるのではないかなと思いました。

むしろ義妹のマイに共感できる

img-自由時間を楽しむ女性
兄弟には末妹がいます。アヤにとっては義妹のマイです。学校の成績は思わしくなく、上の2人と違って母親から期待をされずに育ってきました。

アヤは義妹に対して愛想よく対応しますが、心の中ではいつも義妹のルーズさに文句を言っていました。息苦しい生活を送っている自分からすれば、義妹は「甘やかされている」と感じたからです。

確かに無職でも家からは追い出されてはいませんが、母親から叱られたり小言を言われていました。それに比べれば義母のアヤに対する態度の方が、落ち着いているように思います。

上の兄弟との扱いが違う母親や、本心を見せない兄嫁、学歴マウントを取ってくる親戚に対して、義妹のマイは全く気にするそぶりがなく堂々としています。

親戚から何をしているの?と探りを入れられても「プータローだよ!」とあっけらかんに答えるぐらいです。

自分に期待していない母親、自分をどこか下に見ている兄嫁、性格が全く違う兄達に対し、深読みすることなく明るく接する彼女。

人生で成功するのは、こういう女性なのかもしれないですね。

アヤはマイと友達になればいいのに

もしアヤが幸せになるには、義妹のマイに心を開いて友達になることかなと思いました。

確かにルーズなところはありますが、過干渉な母親と良好な関係を築いているところは見習うべきでしょう。

深読みし過ぎで視界の狭いアヤにとって、目の前がパッカーンと開けるような、物事の見方を見せてくれるかもしれません。

少なくともアヤには相談にのってくれる友人も、愚痴を聞いてくれそうな両親も登場しませんでした。

この土地から、この家族から離れないと決めたのなら、裏表のない友人をつくるが彼女の幸せにつながるのだろうと私は思います。

最後に:夫がいても誰かを好きになっていいですか?アヤの選択の結末は不幸な予感しかない

最終回ではアヤは幸せな笑顔を見せます。彼女は義実家から徒歩5分のマイホームで、マザコン夫と暮らす生活に戻りました。

アヤは安定した生活環境で、自分だけの秘密を育てながら生きていくことを決めたのです。非常に後味の悪い作品でした。

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