ドロ沼系マンガ感想

『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』あらすじとネタバレ含む感想レビュー!あとがきに思わず納得!

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今回はただっちさんの
『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』
紹介致します。

ドキッとするタイトルですが
物語の内容は想像する通りです。

最終回までを含めた
感想についてまとめました。

『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』作品概要

タイトル:夫がいても誰かを好きになっていいですか?
作者:ただっち
出版社 : KADOKAWA
発売日 : 2020/10/16

登場人物

●ハル
東京で生まれ育ったが
夫の転勤で大阪に引っ越してきた。
書店でバイトを始める。

●マコト
ハルの夫。
ややモラハラ傾向ではあるものの
ごく一般的な男性。

●後藤さん
大学院生。ハルのバイト先の先輩。
あまり喋らないタイプ。

あらすじ

夫の転勤で大阪に引っ越してきた
専業主婦のハル。

知っている人がおらず
頼りの夫ともすれ違ってばかり。

孤独と不安を抱えたハルは
本屋でアルバイトを始めます。

一見、とっつきにくそうな
大学院生の後藤と親しくなっていきます。

心の距離が離れる一方の妻と夫
徐々に心が近づいていくハルと後藤。

そして二人は・・・

ここより先はネタバレを
含みますのでご注意ください。

【ネタバレ含む感想】妻・好きな相手・結末について

今ひとつ共感できない主人公の妻

女性の足元
私は主人公であるハルに対し、
今ひとつ共感しきれませんでした。

夫であるマコトに対しても
それはどうなの?と
感じる部分はあるものの
100%嫌な男でもありません。
※少なくとも前半までは。

共感としては
『妻5.5:夫4.5』という
ほぼ中立の状態で読み進めました。

知り合いが一人もいない
土地に引っ越してた状況で
夫から適当にあしらわれてしまえば
寂しい気持ちになると思います。
別れを受け入れられない女性
もともと、ハルがかまってちゃんな
性格だったのも大きいでしょう。

一方、夫側としてみれば
仕事で疲れている時に、
一人になりたい
ボーっとしていたいという
気持ちも理解出来ます。

お互いに譲り合えれば良いのですが
片方だけが我慢する形では
バランスがいつか壊れてしまいます。

雑談すらさせてくれない相手と
一緒に生活をするのは
私なら息が詰まってしまいます。
朝食のパンと目玉焼き
そんな相手のために毎日の食事を整え、
部屋を清掃し、ゴミを忘れずに出して
生活が滞らないように整える・・・

毎日がその繰り返しでは
虚しさを感じてしまうでしょう。

主人公のハルはまだ20代で
子どももいません。

この先もずっとこの生活が続くのかと
未来に希望を持てない気持ちは
主人公に同情できる部分ではありました。

バイト先の後藤さんについて

メガネをかけた男性
妻ハルがバイトを始めたのは書店で
そこには先輩バイトがいました。

それが後藤さんです。

無表情で反応が薄い後藤さんですが
仕事には真面目に取り組みますし
会話のノリが悪いだけで
相手を適当にあしらうことはしません。

職場の飲み会で席を立った
ハルを気遣ったり
フラフラしているハルに
お水を差しだしたりと
さりげない気配りもしてくれます。

言葉を詰まらせたハルを気遣い
しつこく問いただすような
幼稚な態度をとらない男性です。
外したメガネ
ハルと後藤さんと二人で
映画へ一緒に行くことになった時は
普段はつけないヘアワックスをつけ
メガネを外して登場した後藤さん。

「女性と歩くのにダサいと悪いから」

相手(ハル)に対する気遣いが
感じられる部分もありました。

ハルが苦手な虫を踏んでしまい、
うっかり手をつないでしまった時は
逆に「キモくてすみません」と
謝るなど常に控えめです。

不愛想な印象だった後藤さんですが、
どんどん可愛らしい部分や、
誠実な人柄が見えてきて
読者としても好感度が上がります。

恋愛経験が無さそうな後藤さんが
どんどんハルに惹かれていく
様子も伝わってきました。

だからこそ後藤さんが
既婚者のハルに惹かれていくのは
可哀そうだなとも感じたのです。

妻ハルは告白するの?離婚までするの?

不機嫌な男性
ハルの夫は若いわりに
亭主関白なタイプで、
お風呂のお湯を入れるのも、
お茶をいれるのもハル任せです。

やったところで当たり前
感謝なんてされません。

結婚して数年たったら
みんなこんなものかな・・・
そう諦めていたハルに向かって
後藤さんは温かい言葉をかけます。

ハルの状況でこんなこと言われたら
そりゃ心がぐらつくのもう当然ですよね。
夕暮れにたたずむ男女
幸せな時間を思い出にし
最終的にハルは家庭に戻ることを決めました。

ただし、ラストシーンで
どんでん返しが起ります。

作品の中で
その先は描かれていません。

将来的に離婚するのかしないのか
後藤さんと一緒になったのかは
読者の想像にゆだねられた形です。

モヤっとするラストですが
どれか一つの結末を選んだところで
苦情が来たでしょうから
仕方ない選択なのかもしれません。

最後に:この本でイチ押しは『あとがき』です!

主人公である妻ハルに対し、
私は今ひとつ共感しきれないまま
連載を読み進めました。

浮気がどうとかではなく
元々あまり好きじゃないタイプの
女性キャラだったので。苦笑。

このマンガの感想としては
あとがきが最も共感した部分です。

当事者だって、もちろん不倫を
「悪いこと」だと認識していますし

(略)

にも関わらず、不倫をする人が
絶えずいるという現実があるのは、
もしかしたら、人間にとって、

「1人の人間を愛し続ける」
ことよりも、

「いろいろな人に好意を抱く」
ことのほうが自然だから
なんじゃないかな、と
私は考えています

私の身の回りの恋愛事情を聞くと
そうかもしれないと
思うことが多々あります。

結婚が早かった人ほど、
30代、40代で再び恋愛に
のめり込む人たちが
目立つようになったからです。
ハートを抱える女性
その手前でブレーキを踏める人とは
何が違うのでしょうか?

それは、そこまでの間に
どれだけ関係を培ってきたかだそうです。

残念ながら、ハル夫妻は
まだそこまでの関係性がありませんでした。

交際期間が長ければ安泰というわけではなく
そこは難しいところですね。

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