ハラハラ系マンガ感想

『壊れた家族で生きてきた』は面白い?ネタバレ無し&ネタバレ有りの感想ブログです

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今回は、最上うみみさんの
『壊れた家族で生きてきた 』を
読んだ感想です。

誰にも助けてと言えなかった
子ども時代についてと
生き辛さに苦しみ続けた
半生が描かれたコミックエッセイです。

読むかどうか迷われている方は
参考にしてくださいね。

『壊れた家族で生きてきた』作品概要

タイトル:壊れた家族で生きてきた
著者:最上うみみ
出版社:イースト・プレス
発売日:2019/11/7

登場人物

●うみみ
主人公。両親が離婚する。
その後は母と兄弟で暮らし始めた。

●母(たかこ)
うみみの母親。
ただしの2番目の妻。美人。

●父(ただし)
うみみの父親。
中華料理店を営業(2Fが自宅)している。
職人気質で口下手。

●姉(ゆっち)
父と前妻との子供。
乱暴なところもあるが、うみみの憧れ。
中学からグレ始める。

●弟(こうき)
うみみの3歳下の弟。
母親が大好きで甘えん坊。

あらすじ

舞台は北海道の海沿いの街。

中華料理屋を営む家庭に
生まれ育った少女が主人公です。

仕事熱心な父と優しい母
少し怖いけど憧れのお姉ちゃん
口ケンカするけど仲の良い弟と
仲良く暮らしていました。

そんな普通の家庭の日常は
父の浮気をきっかけに
変わってしまったのです。

優しかった母がお酒に溺れ
育児放棄をし始めます。

様々な苦難を乗り越え
何とか大人になった姉弟ですが
幼少時の影響は簡単に
消えるものではありませんでした。

家族の人生は
どうなっていくのか?
著者の半生が描かれている作品です。

【注意】ここより以下はネタバレ含みます!

【ネタバレ有り】このマンガの見どころ3つ!

①自分も母親のようになるのでは?という不安

うみみさんが大人になり
結婚と出産を経験しましたが
子供を引き取って
離婚してしまいます。

その後、強い倦怠感を感じて
病院へ行きました。

調べると肝数値が
かなり高いことが判明します。

実はうみみさんの母親が
お酒に溺れるようになったのは
肝臓を壊して入院し
自宅療養になってからです。

自分も母親のようになるのでは?
という不安を感じ始める、うみみさん。

安静にする必要があるため
2歳の子供と二人っきりで
家に引きこもる日々。

当然ですがお金の不安だって
頭から離れないでしょう。

次第にストレスから
子供のささいな失敗に
キツク当たるようになりました。

そんな自分に対して
自己嫌悪でまた落ちこむ、うみみさん。

健康な母親だって
育児は自分のイライラと
戦ってばかりです。

うみみさんの近くに
子育てって大変だよね
でもみんなも同じなんだねって
共感できる相手が
いたら良かったのにと思いました。

この辺りの葛藤は
コロナによる自粛生活に通じるため
想像しやすいママも多いと思います。

②楽になりたいと選んだ決断の結果

カウンセリングを受けることで
だんだんと幸せに向かい始めた矢先、
弟が遺書を残して
行方不明になったことを知りました。

それを知った、うみみさんは
弟に対して「ずるい」という
自分の中の感情に気が付きます。

ギリギリのところで
毎日を過ごしていた所に
仲間だったはずの弟が
「イチ抜けた」をしてしまったのです。

ピンと張り続けていた糸が
プツンと切られてしまった
うみみさんは
自律神経失調症から
うつ状態になってしまいました。

そしてある日
大量の薬を飲んでしまいます・・・

幸いすぐに発見されて無事でしたが
駆け付けた父親と口論になりました。

自分の気持ちを言わない父親と
本音を飲み込んで育って来た娘は
お互いに本音をぶつけ合ったのです。

それを期に父親とも和解し
カウンセラーのアドバイスで
自分を見つめ直す時期を過ごします。

その後に湧き上がってきた
『自分がやりたいこと』
これが、うみみさんにとって
大きく変わるきっかけとなりました。

何もしないこと、何も頑張らないことも
時には必要なんだなと思わせられますよ。

③根底に父親に愛されたいという気持ち

アル中になった母親よりも
実は父親に対する気持ちの方が
うみみさんの中で大きかったのでは?と
作品を読んでいて感じました。

  • 父親が遊んでくれなかったこと
  • 父親から評価されなかったこと
  • 父親から選ばれなかったこと(再婚)

父親が遊んでくれなかったこと

幼いうみみさんに取って
休みの日に父親が
遊んでくれなかったことに
不満があったそうです。

父親が選んだ遊びは
映画館に連れて行くこと。

映画館は話せないし
子どもからすれば
一緒に遊んでいる気はしません。

ただ、自分が親になると
父親側の気持ちも分かるんですよ・・・

家事や仕事をやっと終えて
一息ついてボーっとしたい所に
子どもとガチで遊ぶのって
けっこうキツイです。

まして、うみみさんの父親は
中華料理店を経営しています。

おそらく定休日は
週に一日ぐらいでしょう。

子どもからすれば休日は
「お休み」かもしれませんが
大人になると必ずしも
「休める日」とは
限らないこともありますよね。

うみみさんの父親は
子どもの気持ちに答えたい
でも自分も体を休めたいと
映画館を選んだのではないかなと思います。

自営業で休みが取りにくいなか
年に1回は温泉やキャンプにも
出掛けていたそうです。

ですが、このお父さんなりに
家族サービスを
頑張っていたんじゃないかなと
私は思いました。

父親から評価されなかったこと

口下手だという父親ですが
情に厚いところや
誠実な人柄も感じられる男性です。

うみみ達の養育費を
しっかり払っていましたし
3回目の奥さんの連れ子の
大学費用も出してあげました。

ただ、身内に対して
評価が厳しいところが
あったんじゃないかなと思います。

良く言えば謙遜ですが
子ども本人にとっては
否定されている気になりますよね。

うみみさんの父親が
3人目の妻の連れ子について
泣きながら話した場面があります。

うみみさんをディスって
連れ子を持ち上げたのです。

これが引き金となって
うみみさんの
感情が爆発しました。

実の娘である自分には
優しくしてくれなかったのに
血のつながらない娘のことで
涙を流すなんて!という気持ちですね。

これは父親が悪いと思いますが
こういう性格(気質?)の
中年男性って割と多い気がします。

お互いの気持ちが見えていなかった

うみみが本音を爆発させたことで
父親はそこでやっと気持ちを理解します。

昭和頭の父親は子ども達のために
頑張ってきたつもりでした。

とにかく働いて働いて
生活に困らないようにするべきだと。

愛情表現なんて男が
口にするもんじゃないんだと。

ただ、娘の気持ちに
全然気づいていなかったことは
素直に認めました。

逆にうみみさん自身も
お父さんの気持ちを知らなかったことに
気が付いたのです。

お互いに言葉に出さずに
察してもらおうとしていたんですね。
(似たもの親子!)

過去は変えられないけれど
父娘は確実に良い方向へと
向かって行けそうな展開となりました。

最後に『壊れた家族で生きてきた』の結末はハッピー?バッドエンド?

うみみさんはうつを乗り越え
32歳で短大に通い始め
保育士の資格を取ったり
こうやってマンガの単行本を
出版するほどまでに
前向きに変化しています。

子どもが不登校になったり
うみみさんが再婚したり
姉から当時のことを謝罪されたり
良いことも悪いことも起こります。

でも子供時代に比べたら
幸せな時間が増えているのは
間違いないようです。

うみみさんが人生を
切り開いていく様子に
ボロ泣き必須ですよ!

うみみさんはあとがきで
自分の経験がだれかのヒントになり
少しでも救われたら幸いだと
書かれていました。

子どもの時は
親と学校が全てのように
感じるかもしれません。

でも今のあなたが
見えているのが全てじゃない。

大人になってから
気づく可能性だって
あるかもしれないことを
この本を通して伝えていると
私は受け取りました。

内容が濃すぎて
全部は伝えきれませんでしたが
もっと多くの方に
読んで欲しい本だと思います。

ティッシュを用意して
読んでみてくださいね!

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